「こころ」と「からだ」は密接な関係にあります。身体的な変化を起こさない感情はな いとさえいわれています。例えば、顔色。赤くなったり、青くなったり。あなたも経験 があるでしょう。どのようなときに赤くなりますか?青ざめるときって?よ〜く思い出 してみてください。身体的反応としては、顔面の皮膚血管が拡張してたくさんの血液が 流れれば赤く、血管が収縮して血液量が減れば青白い顔色になります。この変化は、自 律神経系の調整により生じます。自分が意識することなく自動的に身体を調節する神経 系を自律神経といい、交感神経と副交感神経から成ります。皆さんの身体は、この自律 神経系や内分泌系などさまざまな調節システムによって、どのような環境においても常 に最良の状態に維持されています。これを恒常性の維持(ホメオスタシス)といいます。 本著では、人が、周りの環境をどのように感じ、周りの環境に応じてどのような反応 をしているのか? 実際に観察、計測することにより、身体の理解を深め、こころとの 関係にせまるための実験的アプローチを紹介しています。身体を知り、身体を測ること は、人を知り、人を測ることに通じています。実験を通して、身体と心はどのように結 びついているのか?
身体は心にどのような影響を与えているのか?心は身体にどの ような影響を与え、どのような身体の反応として現れるのか?しっかりと学んでくだ さい。それにより自己の理解が深まり、他者の思いが理解できる人となれるでしょう。