
グローバルな環境の中で,そして競争的な市場の中で土木技術者が真に技術を競う機会が到来しつつある.また,PFIなど新しい市場も次々と開発されつつある.土木構造物の設計も,こうした社会の要請に応える必要があり,さらには,最新の学問や知見を積極的に取り入れて合理性を追求する必要がある.
このような状況の中で土木構造物を設計するには,断片的な知識では,非力であり,基本を十分に理解し,体系化された知識を持つことこそが力を発揮することになる.また指針・示方書の行間を理解することも依然として重要である.そして熟練の技術者が苦労して経験・会得した設計技術を効率よく伝承していく必要もある.
そこで初心の技術者が基本的な知識を効率よく学び,各分野の設計技術を体系的につかみ,さらに核心の部分については,詳細をも的確に設計することができる入門的な技術書をここに企画した.
執筆は,土木設計部に所属する経験豊かな設計技術者があたった.日々直面する設計の課題や初心の技術者が理解に苦労するところを特に丁寧にまとめた.併せて最新の技術や現場的なノウハウも積極的に記載した.